キャットフレンドリー
「CFC(Cat Friendly Clinic)」とは、猫ちゃんにやさしい動物病院の“道しるべ”としてISFMによって確立された国際基準の規格で、世界的に普及しています。
CFCに認定された動物病院とは、猫専任従事者を設けることでより猫の専門性の高い知識と質の高い猫医療を提供することを猫ちゃんのご家族に約束し、猫ちゃんにやさしい動物病院の“道しるべ”となります。
CFCの基本的な基準
- 猫ちゃんの特性を理解し、猫ちゃんにとってより優しい病院になるよう努力する。
- 優しく、思いやりのある方法で猫ちゃんを扱うことを心得る。
- 猫ちゃんの病気の診断・治療に必要な水準を満たした設備を有する。
- 入院する猫ちゃんのための設備と看護内容に関して高い水準である。
審査内容は獣医師の猫ちゃんに対する知識や、接し方から医療機器、待合室の構造、入院室の大きさまで様々な項目をクリアしないと審査に通りません。
CFC認定の審査は全てISFM本部(英国)が行っており国際基準のGold、Silver、Bronzeの3種類の認定があります。2023年3月時点でGoldは日本で132病院のみとなります。
当院はGold認定を受けています。
〇国際猫医学会ISFM (International Society of Feline Society)
国際的な猫のチャリティ団体でInternational Cat Careの獣医学部門であり、世界の猫の健康と動物福祉の向上に貢献しています。
https://icatcare.org/
〇ねこ医学会JSFM (Japan Society of Feline Medicine)
ISFMの日本での公式パートナーです。
http://www.jsfm-catfriendly.com/index.html
当院での猫ちゃんストレス緩和への取り組み
猫ちゃんを動物病院に連れて行く際には、下記のような、猫ちゃん特有の様々な難しさがあります。
- 移動が苦手です。
- 自宅の縄張りから離れると不安になります。
- 普段と異なる場所、音、匂いに対して大変敏感です。
- 静かな場所に独りでいることを好みます。
- ストレスに大変敏感です。
- 動物病院でわんちゃんが近くにいるだけで強いストレスを感じます。
キャットアワーの導入
猫ちゃん専用の診察時間を週3回取り入れています。
- 月・木曜日 16時~17時
- 日曜日 13時~14時
待合室
広く改装し、猫ちゃんの目線にワンちゃんが出来るだけ来ないようにしています。
また、ベンチを置くことでキャリーケースを高い位置に置くことが出来ます。
目隠し用のキャリーケースにかけるブランケットもご用意があります。
診察室
緊張する猫ちゃんにはタオルによる目隠しや保定を行ったり、キャリーケース内での診察を行ったりしています。
また、フェリウェイというフェロモンを拡散させ猫ちゃんをリラックスさせる物も使用しています。
フェリウェイとは
世界中で使用されている猫用フェロモン製品で、フェイシャルフェロモンF3類縁化合物が含まれています。猫ちゃんは額や顎、頬、口の周囲などからフェロモンが分泌されており、人や物に顔をこすりつけて安全なものあるいは親しみのあるものとしてマーキングします。これは、猫ちゃんがリラックスしていることを示すサインです。
フェロモンがない環境に置かれると、猫ちゃんは、不快な感覚を感じるようになります。フェリウェイを使うことで、猫ちゃんにとって安心させる環境を作ることができるのです。
キャリーケース
猫ちゃんの診察では上半分が取り外すことのできるキャリーケースがお勧めです。
怖がっている猫ちゃんを移動させることなく、そのまま診察することもできるからです。