先日、我が家の愛犬「翔」が16歳で天国へ旅立ちました。

獣医人生のほとんどを一緒に過ごしてきました。

たくさん病気もしました。免疫介在性溶血性貧血、食物アレルギー、急性膵炎。

8歳の時は貧血で何度も輸血しました。一時は治療に反応がなくあきらめかけた時もありました。

獣医だから治療が出来た部分もあります。

ただ、仕事とプライベートの境目が無くなり、喪失感はすごくあるものの、あまり涙がでませんでした。

今まで獣医としてたくさんの子と出会い、別れをしてきて力及ばず泣いたことも多々ありましたが、自分の愛犬の死であまり涙がでないなんて思いもよりませんでした。

ある方の言葉がきっかけで翔に対しては獣医でなくていいんだ、気丈に振舞わなくてもいいんだと思え涙が止まらなくなりました。

翔がいてくれたからここまでやってこれた部分は多々あり、感謝してもしきれないです。

これからは天国から獣医人生を見守っていてくれていると信じて精進していこうと思っています。

猫の葵(あお)、蒼(そら)、凪(なぎ)がいますが、学生時代からわんちゃんがいない生活がないので不安ではありますが。。。

この記事を書いた人

金澤 崇史

2006年大学卒業後、2006~2012年の間関東圏3ヶ所の病院に勤務。2012年からは眼科専門病院に勤務し眼の専門的な医療に携わる。2015~2018年にかけて神奈川県の病院の分院長を務め、2018年からは東京都にしやま動物病院に勤務。2022年4月、東京都武蔵野市に吉祥寺あおぞら動物病院を開院する。比較眼科学会、日本獣医がん研究会、ねこ医学会、国際猫医学会に所属し、特に眼科診療を専門とする。